素材の選び方

たて糸に向いている糸
たて糸には 丈夫な糸を選ぶことが大切です。
綿糸でも プツプツ切れやすい糸がありますので要注意。
ループなど 変わり糸の中には 引っかかりやすいものがあるので そういう糸も避けるのが無難ですね。


よこ糸に向いている糸
よこ糸に関しては 何も制約がありません。
紐状のものであれば いえ 紐状にすれば どんなものでも織り込むことができます。
麦や ラベンダー 木の枝 竹 アクリル棒を織り込むことができます。ただし 折り返すことができませんので 工夫が必要です。
竹を織り込んだテーブルセンター
課題19の参考作品


たて糸とよこ糸の組み合わせ
裂き織りの場合は たて糸にストレートな麻や綿糸を張り よこ糸として布を裂いて織るのが一般的です。
裂き織りに適した布は 目の細かいほつれにくい布を選ぶのが無難です。
目の粗い布は 織っているうちにどんどんほつれていくので 織りにくいのですが 織れない訳ではありません。

布の裂き方は 左図の通りです。
このように裂くと 長い紐ができます。

Tシャツや トレーナーなどの
ニット地は 裂くことができませんので 面倒でもチョキチョキはさみで切ることをおすすめします。その場合 脇で切り分けずに 身頃をグルッとらせん状に切ってもオーケー。つなぎ目のない長い紐になります。

マフラーを織る場合は たて・横共に同じ糸で織る場合と 素材を替える織り方を選ぶことができます。
モヘア・ループなどをたて糸にした場合 糸が引っかかりやすくて織りにくいのですが たて横同じ糸を使うと とても素敵に織り上がります。引っかかりやすいことを承知の上で チャレンジしてみるのも良いかと思います。

たて・横共にモヘアで織ったマフラー



糸を組み合わせるアイディア
糸を買ってきたら 思いの他 太かった・・・・・・
こんなことがよくあります。
人間の目は いい加減なもので 同じ糸でも 太目の糸ばかり見ていた後に見た場合と 細めの糸ばかりを見ていた後に見るのとでは 感じ方がずい分違います。

太すぎた糸を生かす方法。
それは 細い糸と組み合わせて ポイント的に使うのです。
そうすれば 織り布が厚く 硬くなるのを防ぐことができます。お試しください。

白っぽく見えているのが 太い糸です。
この場合は 太目の糸も とても柔らかい素材ですので 全体的に柔らかく仕上がっています。
太目の糸が 硬めでも 多少緩和されると思います。

柄の部分は 細い糸と 太い糸を交互に張っています。太さの差が大きいほど映える柄だと思います。

ループやネップ入りの糸で 一見太く見えても 芯になっている糸が細い場合があります。そういう場合は この方法で織ってもあまり映えません。太目の糸は なるべくストレートな糸を選ぶ方が良いと思います。