色を混ぜて織る
(その2)


今月も 引き続き 色を混ぜて織ることについてお話します。

ちょうど 先日 研究クラスの課題なのですが
タータンチェックのマフラーのサンプルを織りました。

手織りの場合は たて糸の色を替えるには 整経する時に色を替えておけば
織る時には 何もしなくてもたての縞ができるのですが
よこ糸を替えるのは ちょっと面倒。
でも こんな素敵なチェックができると思えば 努力も惜しまないで・・・・・





ちなみに 課題では よこ糸の糸端を出しっぱなしにしておいて
織り上がってから 両端を縫い合わせ袋状にしています。
こうすれば よこ糸の始末をしなくても大丈夫。
簡単に タータンチェックを織ることができます。

たて糸はそのままで よこ糸を茶色1色で織るとストライプになります。
これもまた素敵・・・・・・







今日は 麻糸に少しづつ残っている色糸をあしらって
ランチョンマットやコースターを織る方法をお話します。

サンプルを織るのに使用した糸
メインの糸   麻糸 生成り  
色糸 あみあみコットン 
 四方を房にする
方法で使用した糸
 彩り麻糸    



生成りの糸に赤いあみあみコットンを織り込んでみます。




間を空けて2本づつ 織り込む(中央)


色糸の入れ方
赤い糸を糸端3〜5cmくらい残して入れます。


麻糸を1段織ります。


赤い糸を織ります。
同じ段に糸端を一緒に織り込みます。


打ち込むとこんな感じ。


ここでは 5段(約1cm)間を空けているだけなので 糸を渡して織っても大丈夫です。
2cm以上 糸を渡す場合は この方法で糸を切って始末をした方が良いと思います。
糸がみみで渡りますが 糸の始末をしても 多少の違和感が残ります。
どちらがきれかを判断してくださいね。
(画像は 赤い糸を2本取りにして太くして織る方法の画像です)





2本取りにして太いラインを入れる(左)



赤い糸を1段織ります。
糸端は3〜5段残しておきます。




赤い糸を打ち込んだら ソウコウをもう一度同じ傾きにし 赤い糸を入れます。
同じところに入れますので そのまま入れることはできません。一番端のたて糸に引っ掛けて赤い糸を入れます。


残しておいた糸端も 一番端しのたて糸に引っ掛けて 折り返します。


打ち込むとこんな感じです。
左端で たて糸に引っ掛けているところはこんな風になります。

ここでは 3段(約7mm)間を空けているだけなので 糸を渡して織っても大丈夫です。
2cm以上 糸を渡す場合は この方法で糸を切って始末をした方が良いと思います。
糸がみみで渡りますが 糸の始末をしても 多少の違和感が残ります。
どちらがきれかを判断してくださいね。



中央だけに織り込む(右)


下から上方向に織っています。
赤い糸を房にしたので 麻糸のたて糸は房にしないで 縫いこんで始末をしました。


これははさみ織りです。
地織りの麻糸と同じ段に赤い糸を入れます。
(同じところに赤い糸と麻糸と一緒に入っています)

@6段麻糸で織ります。
Aソウコウを傾け 端の4本のたて糸を残して 赤い糸を入れます。麻糸を入れます。
ソウコウを傾けた状態で4本ですので 実際には8本(7本の場合もあり)残していることになります。
B麻糸を1段織ります。
Cソウコウを傾け 端の4本のたて糸を残して 赤い糸を入れます。麻糸を入れます。


ポイントは 同じ段に赤い糸と麻糸を入る時に どちらを先に入れるかを決め いつも同じ順序で入れます。
赤い糸の間に麻糸が2段入っているように見えます。




四方に房を作る方法

端に ピンクの細い糸が入っているのがわかりますか。
これが左右の房になる分です。
房の分を みみの部分でたるませて残していくと みみでよこ糸を折り返していないので 端のたて糸が離れてきてしまいます。
こうしていらない糸を使って織ると 房の長さが一定になるだけでなく 端の糸が離れてくるのを防ぎます。

房は後で切りそろえますので 糸を替えた時は そのまま出しっぱなしにしておいても大丈夫です。


織り終わったところです。
今回は2枚を続けて織りました。
コースターとコースターの間は 多めに糸を残します。
房を結ぶ時は 房の長さと 結ぶために必要な糸のゆとり分を加えます。
2cmの房を作る場合で 必要な長さは5cmくらいかな?
両方に房を付けるので 間は最低10cmくらいは空けておいて欲しいですね。


これは かなり太い麻糸ですので ミシンで端の始末をしました。
まわりをグルッと縫います。

すっきりと仕上げることができます。
この糸を結んで仕上げようとすると ボコボコしてしまいます。
タペストリーなど 差し支えのないものは 良いのですが コースターの場合は このような仕上げ方がおすすめです。



これができあがりです。


ここでは 赤い糸1色を使いましたが 数色の糸を使ってもかわいいですね。
カラフルな作品を織ってくださいね。