2006年 3月の課題
二つのつづれ織り


私はつづれ織りには二つの方法があると考えています。
たて糸の密度が違うだけで 織り方は同じですので
これらは同じ織り方と考えるのが良いのかもしれません。
でも 私は違う織り方としてそれぞれの織り方を楽しんでいます。



一つ目はこれ・・・・・・

たて糸を粗く張って織りました。
こちらの織り方は 刺繍で言うとクロスステッチと同じ感覚だと考えています。
図案もクロスステッチと同じようにマス目を埋めて図案を作ります。
角がカクカクしていますね。






これが二つめ・・・・・・



こちらは 刺繍で言うとアウトラインステッチや サテンステッチで
実物大の図案に添って刺繍する技法に似ていると思います。
実際に織る時には 実物大の図案に沿って織っていきます。



この二つの方法を比べてみましょう。
図案は少し違いますがサンタを織ってみました。

作品
特徴 マット織りと同じようにたて糸を張っていますのでマット織りに良く似た雰囲気の織り地です。
たて糸を粗く張っているため 1マスの大きさが大きくなります。
斜めのラインは カクカクとしたラインになります。
たて糸を密に張っているため ゆるやかなラインが出ます。
この作品は 比較的打ち込みをゆるくして織っていますが たて糸が見えないくらいにトントンと打ち込んで織る方が一般的かもしれません。
図案の作り方 図案は 正方形の方眼紙で作っても良いですし 織り目に合わせた方眼紙を作り 織り目に合わせて図案を作っても良い。 実物大の絵を描きます。(織り上がりは1割縮みますので それを考慮して図案を作ってくださいね)
細かい部分を織りで表現するのには限度があります。大まかな図案を描くことがポイントだと思います。
どうしても表現できない細かい部分は 刺繍で補うことができます。
使用した素材
たて糸 夢色木綿
よこ糸 ウール糸(アートセンター)
たて糸 細めの綿糸             
よこ糸 DMCタペストリーウール
図案
織り方 マス目を数えながら織ります。
図案を正方形の方眼紙に書いた場合は1マスがたて糸何本分で何段織ればよいかを決めます。
わかりやすくするために1マスをたて糸1本分にすることが多いのですが 1マスを何段にするかは 実際に織ってみて決めます。


図案をたて糸の下に縫いつけ 図案に沿って織りすすみます。図案の境目で色を替えながら織ります。
織り機で織る場合は 図案がずれないようにする注意が必要です。たて糸に大まかな図案を写しておくのも良い方法だと思います。

ここでは 厚紙を使って織っています。額に入れる場合は額に合わせて厚紙を切っておけば ピッタリ額に入れることができて とても便利です。

織り方

サンタを織っている様子はこちらから・・・・・
もっと詳しいファイルをご用意しています。
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簡単な図案を使って織り方を説明しています。
その他の作品例 これは アレンジ講座の応用作品として織ったものです。
中央部分がつづれ織りです。両端には マット織りの要領で柄を入れました。





上のサンタと同じように 厚紙に糸を張って織りました。
天使が持っているスティックや 背景の木は刺繍をしました。スパンコールを付けていますが ボタンやビーズなどをあしらっても楽しい作品ができると思います。