余分にたて糸を張って織る



たて糸を張る
たて糸には 同系色のウールを使いました。
実は この糸。たて糸を張りすぎたために 取り除いた糸です。
2mくらいの糸が20本くらいありましたので それを使いました。我が家には こういう残り糸もあるのです。

これが コースターの分の織り幅です。


たて糸を張り終わりました。
ここで ポイント。
両端に 余分にたて糸を張ります。これは織り終わった後に取り除いてしまう糸なので 要らない糸を使ってください。
私は2cm分くらい余分に張っていますが 最低4本くらいあれば大丈夫かな?


短い糸を織る場合も 捨て織りは 長い糸で織ってください。ここで 織り幅を整えますので その方が無難だと思います。

短いよこ糸を使う場合は シャトルに引っ掛けて入れます。


今回は 太い糸は1本で 細い糸は糸を何本かを 合わせて織りました。
これも きちんと決め手てしまわないで その時その時に 思いついた糸を 思いついたように入れました。


余分に糸を張っても 端のたて糸が離れてくることに変わりはありません。余分に張った糸なので 気にすることはないのですが 織りづらくなります。もし 2往復以上折り返す長さがありましたらこのように 織り前してくださいね。
左に糸端がでるように織ったら 今度は右に糸端がでるように織るというように 交互に糸を出すようにすると たて糸が離れてくることを防ぐことができます。


こんな雰囲気の布になりました。

これは ショールを織り終わった糸です。 長めの糸から使っていきましたので 短い糸が残ってきました。

端は このようになりました。
白く光っている糸が 余分に張った糸です。
よこ糸は切りっ放しです。



ちょっと話がそれますが 残り糸を織る場合だけでなくても 四方を房にしたい場合は 上のように余分にたて糸を張って織ります。
余分に張るたて糸は 房の長さに始末をする分を入れた長さにします。
糸を結ぶ場合は 最低でも 5cmくらい必要になります。結ぶ分を忘れないで・・・・

房の分は すべてたて糸を張る必要はありません。
作品の端に3〜4本 そして 折り返しをするところに 3〜4本張るだけでも大丈夫です。
中央の黒い線が 作品のたて糸です。
赤い糸は 余分に張る糸。
横の黒いラインは 織っているよこ糸を示しています。
5cmくらいの房を作りたい時は 全部に糸を張ると糸がムダになります。
その場合は 作品のたて糸が離れてこないように作品の脇に数本。
房の長さを確保するために 5cmのあたりに数本のたて糸を張ります。

このように 四方を房にする場合は 織り始めや 織り終わりの糸を折り返して始末をする必要はありません。
よこ糸を足す時 色を替える時も同様です。糸端は出しっぱなしで大丈夫。後で切り揃えますからね。

そうでなくても 手織りは気を使うことがたくさん。気を使わなくても良いところは そのままに・・・・・。




四方を房にするコースターの織り方

残り糸を使う場合でなくても 四方を房にするコースターを織る場合は
端の余分にたて糸を張って織ります。
こうすると房の長さを揃えることができます。

端に ピンクの細い糸が入っているのがわかりますか。
ただし 今回は 一番端に同じ糸を1本入れています。

余分に張った糸は 綿糸の細めの糸です。
それに対して 織っているのは 硬めの麻糸。
端がしっかりとしていないと 折り返しにくいので ここでは端っこだけ織っている糸を使いました。
同じくらいの糸を使う場合や 織っている糸が柔らかい糸の場合は この必要がありません。

(注)ここでは 周りをミシンで縫って糸の始末をしていますので余分に糸を張る分を 房の長さと同じにしています。

織り終わったところです。

周りの糸の始末をします。
これは かなり太い麻糸ですので ミシンで端の始末をしました。
まわりをグルッと縫いました。

縫い終わったら 余分に張ってあったたて糸を取り除き 房を切り揃えます。


これができあがりです。