市販のバッグを手織りでリメイク
オリジナルのビニールトート


ビニールトートが大好きです。
でも なかなか見つけられないでいます。
それなら 自分で作ろう・・・・・
これは 手作りをする人にとっては 当然の流れ。

ビニールのバッグを作るには 透明のビニールクロスを使うと良いのだそう。
でも 今回は 手を抜けるところは 手を抜いてより簡単に。
これ おり絵流。

と、いうことで 透明のビニールバッグを探しました。
おしゃれなものは 透明でも ブランド名が入っていたりしてNG。
やっぱり 頼りになるのは 100円ショップでしょうか。

100円ショップなのに なぜか210円也のバッグを購入。
さっそく作ってみましょう。




デザインを決める

それに よこ幅が42cmですので 40cmの織り機で織ることは不可能。
そこで 2枚に分けて織り 合わせることにしました。
1/3くらいを無地に 残りは 色を替えて織ることにします。

せっかく既製品を利用して作るのですから 裏を付けたりするのはやめよ〜。
縫い合わせるのに 縫いしろをとらないで 突合せにします。
こうすれば 縫ったところに 裏表ができません。

織りあがった布をサイズ通りに切れば 
サイズ通りにピッタリと合わせることができるのですが
織り上がりの布を そのまま使おうとするとサイズ通りに仕上げることは 
とても大変なことです。
これも 大きな問題。

でも これも こんなことで解決です。
2枚に織った布を合わせるところがポイント。
ここも やっぱり裏表を作らないために 重ねるように合わせます。
ここで サイズを調整。重なりが 5mmしかなくても 3cmくらいになってしまっても 大丈夫。
小さすぎてしまうと 取り返しがつきませんから それだけは注意。
それから 重なりの多い少ないによって 2枚の布のバランスが変わってきますので 
それも 要注意。


布を織る

無地の布を織ります。
織り幅20cm。長さ70cm。




柄布を織ります。
ブルーのポッパナの濃淡に ポイントのオレンジの綿糸。(夢色木綿)太さで変化を持たせるために 1段に3本の糸を並べて入れました。
白い部分は 細めの綿糸です。幅の広いところには 中央にラメを入れました。ラメは 綿糸よりも細い糸です。

全体的に 色の繰り返しではなく ランダムに入れました。サイズが決まっている場合 柄を繰り返していると 織り始めと織り終わりの柄がずれてしまうことがあります。これはちょっと気持ち悪いかな?(大雑把な私ですが・・・・)
そんな時は ランダムに柄を入れるのに限る。どこで始まっても どこで終わっても構わないですからね。
糸の組合せ方は SWEDISH SWATCHESを参考にしました。


サイズに合わせて布を切る

「切る」という表現は適当ではないかもしれません。
今回は 裏地をつけませんので 裏表を作らないように 裏側もきれいに仕上げます。
サイズに合わせてはさみで切るのではなく 必要なサイズのところまで解き
たて糸の始末をします。

お湯に通して 仕上げをしたら アイロンをかけます。
湯通しとアイロンがけは 必ずサイズを測る前に行ってください。

サイズを測りながら どこからどこまでを使うかを決めます。柄のキリが良いところを選びます。
同時に どちらを表側にするかを決めておきます。


たて糸は 1本づつ 隣のたて糸に沿わせるようにして縫いこみます。
かなり面倒な作業ですが 裏表を作らないようにたて糸を始末するには 最適な方法です。
糸端は 内側になる方へ出します。


よこ糸の糸端が出ていたら 始末をしておいてください。





バッグを仕立てる

仕立てと言っても ビニールに入れるのですから 強度は必要がありません。
縫い合わせる程度ですので ここでも 手で縫ってみますね。


無地の布・柄布のそれぞれのサイドを縫います。
縫いしろを採らずに 突合せにしておいて縫っています。

もし 端がきれいに織れなくて みみを内側に織り込みたい場合は 重ねておいて 1cmくらいの縫いしろで縫い合わせてください。
この時に 縫い合わせた後に 縫いしろを本体にまつりつけると 縫いしろが邪魔になりません。きれいに仕上げることができます。


角を底が8.5cmになるように畳み 縫います。
この部分も 本体にまつりつけておくと良いと思います。


2枚の布を縫い合わせます。
ビニールバッグのサイズをきちんと測ってください。
2枚の布を並べて バッグのサイズになるように 重ねます。


しつけ糸で留めておき バッグに入れてみます。
今なら 調整をするのも簡単です。この手間を惜しまないように・・・・・・・


サイズがよければ しっかりと縫い付けます。
表側からと 裏側を縫い付けたら良いと思います。


裏布を作る。


裏布を付けるのが面倒な方は 裏布をつけないで
接着芯などを貼り付けてください。

いずれの場合も 内ポケットがあるととても便利。
バッグの中で 小物が迷子になることを防ぐことができます。
ここで 私流 ポケットの作り方をお話します。

裏布を付ける方は 裏布にポケットを付けてください。
裏布を付けないで 織り布だけで使う場合は 
接着芯を貼った織り布に直接縫い付けてください。

縫い方は ミシンでも 手でも どちらでも大丈夫。

ポケットの布を切ります。
携帯電話を入れるポケットには マチの分を考えてくださね。

たての長さは縦方向の矢印の部分を測ります。
携帯電話をすっぽり収める場合 頭を出したい場合とで 長さを調節してください。

よこの長さは 横方向の矢印の長さです。
ピッチリ作りたい場合 ゆったり作りたい場合でサイズの調節をしてください。通常ゆとり分は 5mmくらいあれば大丈夫だと思います。

サイド・底には 5mm〜1cmの縫いしろを 口の部分には2〜3cmの縫いしろをつけます。


ポケットはナシでもオーケーです。

口側を 三つ織りにして まつり縫い又はミシンで縫います。

縫いしろを 裏側に折り ポケットを付けたい位置にしつけ糸で留めます。(グリーンの点線のところ)

マチの分がありますので 平らにして付けてはいけません。
縫い付ける幅は 携帯電話の幅です。布はたるませておいてくださいね。

チェックをしたら まつり縫い又はミシンで縫いつけます。



底の部分を畳んで 縫い付けます。
たたみ方は下の画像をご覧ください。
このように畳んでおいてから 縫います。
左の図の底の部分です。



これでできあがり・・・・・

私は携帯電話のポケットと マチのないポケットをつけました。


裏布は サイドを縫い合わせ 表地でしたように 底を三角にして縫い 
マチを作ります。


裏布を縫い付ける。
ミシンがけを苦にしない方は 中表に合わせておいて口の部分を縫い 裏返しても良いと思います。
ミシンがけが苦手は方は 左の画像のように 縫いしろを折っておいて まつり付けてください。



タグをつける

せっかくのオリジナル作品ですからね。
名前を入れてみませんか?


これは 私が新しく作ったタグです。
ホームページのアドレスを ネームにしました。
リボンやテープに刺繍をしてもいいですね。
ぜひ 自分のブランド名を作って楽しんでください。

私のタグはおしゃべリボンで作ってもらいました。




ビニールバッグに取り付ける


私は カシメで留めました。
道具がいりますが これがたぶん一番簡単な方法だと思います。
マチの部分に2個 そして 表面に1個取り付けました。

他の方法でしたら・・・・・
@ ビニールと内袋とを一緒にステッチをかける。
  上級者の方は ポイントになるような糸でアクセントにしても良  いですね。
  初心者の方は 必ずよく似た色を使うこと。
  これ ポイントです。
A ボタンを付けて 裏布とビニールバッグを留める。
  ボタンがポイントになりますね。


できあがり・・・・・・
いかがでしょうか?






もっとオリジナルなバッグにしたい場合は 持ち手を工夫することができます。

持ち手にもひと工夫を・・・・・

そのままでも構わないのですが 紐を替えると 雰囲気が変わります。


@ 中央に幅の狭いリボンや 革テープを縫い付ける

A ステッチをかける
袋を留めるのに ステッチをかけた場合は 特に効果的です。

B 紐を取り替える

 革テープなどと取り替えるのも 良いですね。


ビニールトートと共に
素敵な 夏の思い出ができますように・・・・・・・


8月の課題は 二重織りを予定しています。
私の持っている本の中から 
咲きおりなど 卓上の織り機でも織ることができる織り方をご紹介したいと思います。