二重織りのテーブルセンター


咲きおりは原則として平織り専用の織り機です。
でも もっともっといろいろな織り方をしたい・・・・・
そんなご要望もあり 咲きおりでできる二重織りをご紹介してきました。

どこかに無理が出てくるのは 仕方がないことなのですが
咲きおりで二重織りを織る場合 下側で織るのがとても大変ですね。
ちゃんと 糸を通せているのかが確認できないからです。

それなら 上側だけで織って 柄にならないかしら?
上と下と2層に分けて織る織り方を利用して こんな柄を織ってみました。




サンプルに使用した糸
たて糸 麻糸     (ニット用リネン色糸)
綿糸     
よこ糸 たて糸と同じ綿糸
太めの綿糸(各色)






たて糸を張る


綿糸 ・・・・・
麻糸
1つのミゾに 綿1本 麻1本の計2本づつ通していきますが
両端だけ 綿糸1本にします。




1つのミゾに麻糸と綿糸が入っています。
黄色っぽく見えるのが 麻糸です。


綿糸を上側に 麻糸を下側に二つに分けます。
間には 空いているシャトル 定規などを入れます。



棒を傾けたところ。
糸が分かれているのがわかりますか?


織る時は 棒(ここでは定規)を下に下げ 上側の綿糸だけを織る。
織り方はいつもと同じ。
ソウコウを交互に傾けて織ります。
この部分の麻糸は織っていないので 長く渡っています。



綿糸だけを織る時は 定規が入っているところが袋状になっていますので 定規が邪魔をしてソウコウで打ち込むことができません。
クシを使って打ち込んでください。
ある程度織り進むと 画像のように ソウコウを使って打ち込むことができるようになります。


5〜6cm 綿糸を織ったら 棒をとりはずし
数段全部の糸を一緒に織ります。
この部分は 麻糸も一緒に織ります。


織っている時は 上の層だけを織りますので いつもと 何も変わらないように見えるのですが・・・・・
裏を返してみると織っていない下の層のたて糸が こんな感じになっています。
ここでは 生成り糸を使いましたが糸の組合せを替えると おもしろい効果で出ると思いますよ。