旅・・・・・手仕事を求めて タイへ

タイへ 行ってみようということになりました

いつもだったら 食べ物が・・・・とか言ってまとまらないのに
なぜか 今回はトントンと話が進み
あっという間に タイへの旅が 決まりました

なぜタイなの?
う・・・・ん。
わからない。なぜか タイになったんです。

旅の目的は やっぱり手仕事かな。
向こうの 手仕事に 触れてみたい。

4月7日出発。
チェンマイ バンコク 6日間の日程。
初めての海外ですから どうなることやら。
お供は 今回もmana。
そして 歴史とか仏像に興味のあるhisaも誘っての3人旅です。


4月7日(日)
朝から あいにくの雨模様。寒いくらい。予定していた洋服を 厚手のジャケットに着替えていざ 出発。
見るもの 聞くもの すべて初めて。
機内からみる 雲は格別。癒しの効果かな?見ていて飽きない。

機内アナウンスで タイは37度と案内があった。騒然となる。え〜っ。日本は寒いくらいだったのに。

バンコクで 国内線に乗り換えて チェンマイへ。無事到着。
街へ出て 車の多さに驚く。東京もかなり多いけど どこか違う。運転が荒っぽい気がするのは私だけでしょうか。バイクはノーヘル。おまけに2人乗りどころか 3人乗りも。トラックの荷台に 大勢の人が乗っている姿も。これこそ テレビで見た あの光景です。


4月8日(月)
ガイドさんに 案内をお願いして午前中に 郊外へ出る。
一番 有名だという 山寺へ。ワット・プラ・タート・ドイ・ステープ。 ステープ山の上にある仏舎利寺という意味だそうです。ここに来なければ チェンマイへ来た事にはならないという。
金箔を貼った塔が見事。

タイでは 自分の生まれた曜日が とても大切だと言う。曜日ごとの仏像があり 願いを込めて拝むのだそう。ガイドさんも 生まれた曜日の仏像のミニチュアを持っていた。そこには暦があって 自分の生まれた日が何曜日だったkをしらべることができます。ちなみに私は水曜日でした。


干支は 日本だけのものだと思っていたらそうではなかった。タイにもあった。ただ 違っていたのは いのししを 象にしているところもあるとか。
左の写真には動物が13あります。最後から2つ目が象で 最後がいのししです。本当はどちらか一方をとって12支なのですが ここでは 象年の人もといのしし年の人も訪れるため両方を描いています。


この風鈴は日本でいう 絵馬のような物だそうです。書いてあるのは名前と住所。日本のように願い事は書かないとのこと。



ブーゲンビリアの木。花の見ごろは 少し過ぎてしまったとか。
本当は 木の向こう側にチェンマイの街が一望できるそうですが 車の排気ガスや山火事の煙の影響でかすんでしまい 何にも見えませんでした。残念。


ジャックフルーツ。強烈な臭いで有名な ドリアンの弟分のような果物。これは くさくなくておいしいとか。ホテルには持ち込み禁止のドリアンですが 街中では たくさん売られていました。ファンがたくさんいるみたい。
タイはやっぱり果物がとってもおいしいです日本だったらこの時期、まだまだ高くて食べられないすいか。たくさん食べました。ハート型に切ってあるのには驚き。ちょっと角のあるハートですが。
その他 パイナップル マンゴー。ご飯代わりに食べていました。しあわせ。



ホテルから見た 朝焼け。
この日もとっても良いお天気。朝焼けになると雨が降る・・・・というのは日本だけなのかしら?
手前に写っているのは hisaのモデルを務めるブービー。hisaから提供してもらった写真にはほとんどと言っていいくらい彼が写っています。今回の旅のもう一人の仲間です。


ホテルのあちらこちらにある像。こういうのを見るとタイに来たんだ・・・と実感。


民族衣装を着た山岳民族の子供たちを見かける。あざやか。
観光客に 写真を撮らせてくれて おこづかいをもらうのだそう。


その後 象のキャンプへ。
象に乗れるというので manaと乗せてもらう。象にバナナとサトウキビをプレゼントをして いざ出発。ここでは 山を登るんです。怖いですよ。「こんな 大きな足で この細い山道を登れるの?」って 象のことばが話せたら聞きたかった。
象の操縦方法は(?)お兄さんが象の耳の後ろに足を入れていて トントンとたたいて合図をしていました。
途中で 川の中を歩いたりして 30分くらいの散歩。力を入れて座っていたら 腹筋が痛くなった。「それは象のセリフだ」と hisaに言われる。ウン。確かにその通りだ。 重くてごめんよ。写っているのは mana。


4月9日(火)
工芸の街。サンカンペーンへ。
ここには たくさんの工房が集まっている。タイの手作りを見るのは 今回の 旅の目的のひとつ。
陶芸の工房
セラドンという焼き物。色がとてもきれいでした。絵付けも手描きです。大皿が欲しかったのですが もって帰るのが大変なのであきらめました。
制作中。素焼きのカップなどが たくさん並んでいます。
ブルーが とてもきれいな ボール。後ろには セラドンのマークがついています。
筆の跡が見えるところが 手描きであることの証拠?良い味になっています。

どちらも 割れることなく 無事に持ってこられてホッとしました。


タイシルクの工房
久しぶりに 蚕を見ました。織りをしている私が一番見たかった工房。ここには4台くらいの織り機がありました。絣のくくりをしている人もいました。ちょうど 手織りセミナーで 絣をやっているところだったので 日本にも同じ技法があって 絣と呼んでいるという話をしてきました。 
シルクのショール。左の物は天産の繭を使っているとか。


和紙の傘の工房
ここへ来て紙すきを見るとは・・・・。

和紙を使った雑貨もたくさんあります。写真右は 私が選んだノート。左のふたつには ヤシで作った象のボタンがついています。



私にとっては 傘を貼る作業はそんなに珍しくないのですが 若いmanaにはかなり興味をひく作業のようでした。

記念に洋服に絵を書いていかないか・・・と誘われる。絵の苦手なmanaは 早速書いてもらっている。下書きもせず フリーハンドで書いていることに驚いている。


シルバーの工房

リングの作り方の説明を受ける。つい先日 テレビで見たばかりでしたので 実物を見られたことに感激。
ちょっと 写真がボケてしまったので見ずらいかと思いますが これがリングツリー。ひとつひとつ切り取って磨くと指輪になる。 ネックレスを磨いているところ
シルバーのアクセサリー。 ちょっとセクシーなカップ。もち手の人魚が色っぽいね。


一刀彫りの工房
手で 少しづつ彫刻刀で彫っていく・・・気の遠くなるような細かい作業です。
右の写真。実物を近くで見ると 鉛筆の下書きの線がまだ残っていました。こういうのを見るのが好きなんです。 手作業らしくて。



絨毯の工房
部屋の隅に じゅうたんを織っている縦型の織り機を発見。喜んだのですが これはデモンストレーション用のもの。ここで織っているわけではありませんでした。憧れますよね。この織り機。
かかっていたのは 細〜いシルクの糸。気が遠くなりそうな作業だけど 一度は織ってみたいな。


銅食器の工房
スプーンを作っている過程を見ることができました。おもしろいですね。こういうの。
王室の マークが入っていました。品質保証のしるしだとか。
仕上げに磨いているところ。だんだん細かいヤスリに変えていき 最後は綿の布で磨くのだそう。 スプーンの型。


ワット・チェディ・ルアン
とっても 古い塔でした。タイは あちらこちらに象が見られます。


午後からは 市内を歩く。暑さと 排気ガスの多さに参る。

交通手段は 乗り合いタクシーだけ。良心的なものと そうでないものがあって なかなか乗れない。
良心的なものでも 料金は 乗っているお客さんとの頭割り。時には交渉が必要だとか。行き先も 前に乗っているお客さんと同じ方向でないと乗せてもらえないので 結構難しい。
歩いていると 乗っていかないかと何度も声をかけられる。こういう車は 観光客目当てのもので 要注意だとか。結局 ホテルまで歩く。

途中 街の 本屋さんをのぞく。クレヨンしんちゃんまである。向こうは 本を左から開くので 絵を左右反対に印刷してある。日本の本の絵を裏から見ている感じ。吹き出しの部分だけが タイ語になっていて 絵の中のことばは日本語のまま。だから この字が 左右反対になっている。小さいことだけど 新しい発見。 おもしろい。
タイの手作りの本を 見たかったのだけど どこにも見当たらない。ないのかな?

セブンイレブン ハーゲンダッツ などのお店が並ぶ。アイスクリームは 日本の値段と全く同じ。こちらではかなり高価。 

ちなみに セブンイレブンのお買い物は 1リットルの水と ヨーグルト2個 チョコドリンク2本でしめて 36バーツ。日本円で 115円くらい。こちらはかなり安い。


4月10日(水)
チェンマイに別れを告げ いざ バンコクへ。
バンコクは かなり都会。高層ビルが並ぶ。一本道を入ると そうでもないのですが。その差がはげしいというのが感想。
モノレールもあって 自由に行動できるのがうれしい。(チェンマイでは 乗合いタクシーだけだったので)

午後からは モノレールに乗ってみる。車体には一面の広告。日本でも 最近は広告が書いてあるバスを見かけるけど こちらはかなり派手。これはペプシの広告です。
今回の旅は 私の片言の英語だけが頼り。ホテルでは 日本語を話す方もいらっしゃってずい分助けてもらったけど、街の中では そうはいかない。切符の値段、どちらのホームから乗るのか・・・・など 英語で尋ねる。汗をかいているのは 暑いからだけではないみたい。


ホテルの裏は ベンジャシリ公園。 皆 それぞれくつろいでいる。何と言っても気温は37度。とても私たちにはくつろげる雰囲気ではないのだけど。
象の木が いかにもタイという感じでしょ。

夕方 6時。公園を歩いていると 放送が流れる。何だか音楽が。気がつくと 皆 立ち止まって動かない。私たちも 思わず立ち止まる。ホテルの警備員さんは 敬礼。その他の人は ただ じっと立ち止まっている。どうやら お祈りの時間のよう。
音楽が終わると 何事もなかったかのように 皆 歩き始める。警備員さんに促されて 私たちも動く。



ホテルから見た 夜景。とってもきれい。
写っているのは エンポリウム という 高級ショッピングセンター。プラダ シャネル などのブランドも入っていた。ちなみに 価格は日本とそんなに変わらないのでは?。


4月11日(木)
今回の 旅行はフリープランだったので ずっと単独で行動していたのですが 今日だけは オプショナルツアーで アユタヤへ。やっぱり 効率よく見るのには ツアーが最適。
行きは船で チャオプラヤ川から街を眺める。たくさんの 寺院が見られる。写真右はワット。アルン。バンコクの3大寺院のひとつ。ちなみに あとのふたつは ワット・ポーとワット・プラオです。バンコクに着くのがおそくなったため 今回は行くことができませんでした。今度のお楽しみです。

家を持たず 船で生活している人の姿が。かと思えば 川に面して広い庭を持つ豪華な家も。ここにもいろいろな生活があるようだ。
船の中で飲んだウーロン茶。うれしいね。こういうの。蘭の花はタイの特産物。飛行機の中でもコサージュをもらいました。



バン・パイン離宮。
庭園も とっても素敵。手入れもすっごく行き届いている。(写真左)


イでは 4月13日が お正月だということで あちらこちらで 準備をしている最中でした。水かけ祭りといって 仏像を山車のようなものにのせて パレードをする時に 水をかけるのだそう。たとえ 観光客での 怒ってはいけないとのこと。日本でも同じようなお祭りがありますよね。
帰国してからニュースで水かけ祭りの様子を見ました。今度は 日にちを合わせて行きたいですね。
ちなみに タイでは 3回お正月があるとか。1つは日本と同じ1月1日。2つ目は 中国と同じ考えで 旧暦のお正月で2月に。そして 4月13日。だということです。やはり 日本と同じで みんな 故郷へ帰ってお祝いをするそうです。


4月12日(金)
6日間の旅を終え 帰国の途につく。
小さな トラブルはあったけど 皆 体調を崩すこともなく 楽しい旅行でした。

日本に到着。寒い。すっかり夏気分の私たちに 日本の夜風がつきささる。一度に 現実に戻ります。


あとがき
仏像より 雑貨だとか 手作りに興味のある私ですから かなり偏った旅行記になりました。
いろいろな 世界を見る。たしかに これは大事なことだと思いました。わかっているつもりでも 理解できていないことが たくさんあることを知りました。そして それを hisaに指摘されました。つい私の口をついて出る「日本ではありえない。」ということば。「それは 通用しない。なぜなら ここはタイだから。」と。広〜い世界。いろいろな考え 暮らし方があるんだね。

楽しかったこと。うれしかったこともたくさんあったけど 反省も数々。
一番の反省は 「郷に入っては郷に従え」ということばがあるけど タイの食べ物に背を向けてしまったこと。香草や 肉が苦手な私。おなかをこわすのも怖かった。タイを選んだからには もう少しタイの食べ物に親しむべきだった。
それから ことば。もう少し勉強しなければ。日常の会話は何とかなっても 状況を説明するのはかなり難しい。キーになる単語が思い出せなくて 苦しみました。早速 英会話の本を買ったことは言うまでもありません。

私の気がつかないところで 旅行者だから・・・・・と 大目に見てもらったこともたくさんあったと思います。タイの皆さんに感謝です。おかげで たくさんの物を見て 聞いて 実りの多い旅行になりました。この経験を生かして またいつの日か 知らない街を 旅したいと思います。私の大好きな手作りを求めて。

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その後
いつもだったら これ以上ないというほど疲れて帰ってくる私ですが 今回は全然疲れがなし。快調な足取りで帰宅。ところが 2日後くらいから 何となく体調が悪い。結局 4日間も 寝たり起きたりの日を過ごしました。予定していた外出も 急きょ取りやめ。あ〜あ 落ち込む。